これを書いているのは3月11日である。


いつブログにアップするかはわからない。


もしかしたらしないかもしれない。


気持ちの整理が全く付いていないからだ。


そもそも、このブログにアップする事自体間違えているのかもしれない。


けど、今の自分の気持ちを書かないといけない気がする。







2015年3月9日、我が家の愛犬2匹が死んだ。


我々夫婦の不注意だった。


防げた事だけに悔やんでも悔やみきれない。


尊い2匹へあてた手紙を書いていく。





娘と息子へ



お前たちと出会ったのは、6年前と5年前。


6年前がメスのミニチュアダックスフントで名前はハル。


5年前がオスのミニチュアダックスフントで名前はソラ。



当時は彼女で現在の妻である由美からのメールで


『受け入れてね。』


とわけのわからない文章がきた。


その時直感でわかっていた。



当時由美は犬を飼いたいと言っていたが、僕が反対していた。


動物を飼う事はすごく大変だからだ。


散歩に毎日朝晩いかないといけないし、動物病院は実費負担でお金がかかるし、2人での旅行にもいけなくなったりする。


それでも由美が強行して飼ってきたのだ。


家に帰ると可愛い可愛い犬がいた。


それがハル、お前だった。


ハル、その時のお前は小さかったけど、すごくいたずらっ子の顔をしてたんだぞ。


こいつはやんちゃになるな、と思ってたけどやっぱりそうなったよな。


早速抱っこすると顔をペロペロ舐めてきたよな。


今でも思い出すぞ。



娘となったハル
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犬用セットが全て用意されており、受け入れざるを得ない状況であった。


もう仕方ないと思い、ハルを飼い始めた。


由美は夜勤のある保育園に勤めていたため夜居ない時もあったよな。


僕に夜遊びをさせない為にハルを見張り役にしたんだろう。


当時住んでる家が僕の職場から近いという事もあり、基本的に僕が面倒をみるようになった。


おかしな話だよな。


最初由美は、


『面倒は全部私がみるから!』


って言ってたんだぞ。


けど、それでも僕はよかった。


ハルが可愛かったんだ。



一緒に散歩に行ったり、公園に行ったり、部屋で人形をグチャグチャにしたりしてたよな。


そしてよく僕の服で寝てたよな。



ハルと一緒に生活するようになって、家にずっと1人で待ってるハルが可哀想に思えてきたんだ。



『もう一匹居た方がいいんじゃない?』


軽い気持ちで由美に言った。


そしたら、次の日曜日にはもう見つけていたんだ。


『とりあえずペットショップに行って、みるだけみて!それから決めて!』


と言われ、もう一匹飼うことを本気にしている由美に引きながら見に行った。


ソラ、そこで初めてお前に出会ったんだ。


お前もまた小さくて可愛かったんだぞ。


今でも鮮明に憶えてる。


ソラの顔に僕の顔を近づけたら僕の鼻を「ペロ」っと舐めてきたんだ。


これで僕はお前を飼う事に決めた。


もし、あのとき僕に愛想良くしてなかったら一緒になる事はなかったんだ。



息子となったソラ
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ソラを連れて帰ると、ハルは興味津々だったよな。


ソラの一挙手一投足に跳ねて反応してたの憶えてるか?


最初からハルがソラに攻撃ばかりされて、ハルは耐えてたよな。


それは、ずっと最後まで変わらなかったか。




最初はハルが警戒していたけど、すぐに仲良くなった二人
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それからお前らと公園に行ったり、一緒に寝たり、怒ったり、笑ったり、遊んだり、色々した。


お前たち2人の間に子どももできた。


ハルのお腹がドンドン大きくなっていたので病院に行くと、子どもがいた。


ハルには申し訳ないけど、僕も由美も軽い気持ちでいたんだ。


『子どもが産まれるね〜、良かったね〜』


という感じだった。


そしてそれから一時して、昼家に帰るとハルが袋の中に入ってゴソゴソしていたので何かと思い見てみると破水していた。


ついに産まれるのかと思って見ていたが、中々産まれないから由美に任せて仕事に戻った。


結局その後病院に行って帝王切開になり、3匹生まれてきた。


その時のハルのきつそうな顔が今でも忘れられない。


麻酔が効いているからか目が虚ろになり、すごくきつそうだった。


けど、そのまま赤ちゃんとハルを家に連れて帰る事になった。


家に帰るとハルはぐったりしていた。


死ぬんじゃないのか?と思ったりもしたけど、何とか大丈夫そうだった。


必死に生きようと、立ち上がり水を飲んでいる姿が今でも目に浮かぶ。


子犬は2匹は人に渡し、1匹を飼うつもりでいたんだ。


毎日子犬たちと一緒に寝て過ごしていたよな。


朝起きると、布団にウンコをしていることもあった。


ハルも育児ノイローゼになって子どもたちにおっぱいをあげなかったりしたよな。


憶えてるか?




赤ちゃんから逃げるハル
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僕もハルのおっぱい飲んだよな。


それも憶えてるか?




ある朝、1匹の体温が異常に低くなっていた。


必死に温めたりするも、死んでしまった。


小型犬の子犬の生存確率はそこまで高くないとは聞いていたが、悲しかった。


ごめんな、ハル。


必死の思いでお前が産んだのに生かしきれなかった。




二人の子どもたち
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その後2匹を渡し、結局ハルとソラになった。


僕らは軽い気持ちで妊娠させてしまったが、ハルにとって出産は本当にきつかったと思う。


なので、ソラの去勢手術をした。


ハルにまた手術をさせるのはあまりにも可哀想に思えたからだ。


ハルとソラの子どもが生まれてから、僕らにも子どもができたよな。


結婚する事になり、引っ越しをした。


もちろん、ハルとソラも一緒に。


お前らは気付いていたと思うけど、僕らの子どもが生まれると少しずつ様子が変わってきた。


自分たちの子どもが可愛いからか、ハルとソラの相手をあまりしなくなった。


ゲージに入れることが多くなった。


今思っても遅いけど、可哀想な事をした。




そして、鹿児島に帰り開業する事を決めたため、名古屋から鹿児島の実家に一時的に引っ越す事にした。


その時は3人と2匹で車で帰った。


お前たちは車があまり好きじゃなかったからか、ずっとスンスン泣いていたように記憶している。


遠かったよなぁ。


お前たちは何回車の中でウンチをしたことか。




鹿児島で開業すると尚更お前たちと遊ばなくなった。


僕はほとんどを整骨院で過ごすため、朝と夜の少しの時間しか戯れる事はできなかった。


なのに、自分が疲れてるからとか、ご飯を食べるからとか、最悪な事はゲームやインターネットをするからとかで相手をしなくなっていっていた。


自分の都合の良い時だけ呼び寄せて抱っこしたり、お腹に入れたり、遊んだりしただけだった。


僕とは公園に散歩に行く事も2ヶ月に一回行けばいいくらいになっていた。


それでも、僕が仕事から帰ってくると元気よく出迎えてくれたよな。


それも一日も欠かさず。


なのに、邪見に扱いうるさいと言いながら口を塞いだりしたよな。


特にソラによくしたよな。


ごめんな。


朝僕が起きてきた時も2人は尻尾を振りながらすぐに近寄ってきたよな。


もっと一緒に寝てやればよかったな。


夜中に寂しくなったのか、僕の寝ている部屋をカリカリして一緒に寝てよって言ってきたよな。


ほとんど一緒に寝る事は出来なかったけど。


ハルと一緒に寝ると、すぐに僕の手や足をペロペロしてくるから毎回怒られたよな。


僕はなんでそんなことで怒ってたんだろう。


ソラと一緒に寝ると、僕の腕枕が好きですぐに腕に頭を置いてきたよな。


イビキかいて寝てる事もあったし、寝言言ったり、夢の中で走ってるのか、手足をガサガサしてたよな。


ハル・ソラ、ごめんな。



僕がトイレに入ると必ずお前たちも一緒に入ってきたよな。


ソラは飛び付いてくるし、ハルは僕のズボンの中に入り込んで寝てたよな。






そう言えば1番怒ったのは、僕のサングラスをハルがグチャグチャに噛んだ時だったかな。


結構気に入ってるやつでそこそこ値段のするものだったからか、可哀想な程怒ったよな。


ハル、ごめんな。



ハルは瞬発力があったから椅子の上にすぐジャンプできてすぐ食卓テーブルに昇ってたよな。


何度も机の上の食べ物を食べられたよな。



ご飯を狙うハル
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その度怒ってたけど、そんなの僕らが悪いに決まってるんだ。


なのに、お前だけ怒ってた。


ハル、ごめんな。


ソラはどこでもおしっこをしてたよな。


僕らの注意を引きつけたかったのかな。


それくらい相手をしてなかったんだろうな。


けど、変なところでする度に怒ってた。


理由があってやってたんだよな。


ソラ、ごめんな。


2人はすぐにゴミ箱をあさって部屋中をグチャグチャにしてた。


たまに調味料やらをぐっちゃぐちゃにして部屋中大惨事になってた。


それも僕らが悪いのに、お前たちはすっごい怒られてたよな。


そんなの笑って終わらせれてればいいのにさ。


ハルはとんでもないところまで昇っていけるから対策が難しかったぞ。



リビングにいたお前たちを通路にいさせるようになったのは最近だな。


それが全ての元凶だった。


陽は当たらないし、暗いし、寒いのに、なんであんなところにやってしまったんだろう。


僕らは自分たちのことしか考えてない、エゴイストな2人だったんだ。




お前たちと最後に出かけたのは桜島の公園だった。


お前たちは初めて船に乗った。


その前に由美がお前たちの毛を五厘にして凄く短くされてた。


真冬に寒かったよな。


だから2人を僕のお腹に入れて船の中では過ごした。


船から落ちないようにかなり気を付けていたのを昨日のように思い出す。


公園ではソラはいつものようにボールでず〜〜〜と遊んでた。




ボール遊びがとにかく好きだったソラ
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本当に飽きずに遊んでた。


相当好きだったんだな。


ハルは自由行動が好きだから適当に歩き回ってた。


それがお前たちとした最後の散歩になった。





もっともっとどこにでも連れて行けばよかった。


僕がランニングをやりだしてからは尚更だった。


1時間走りに行く暇があれば、15分だけでも散歩に連れて行けたのに。


2時間走りに行く暇があれば、30分だけでも公園で遊べれたのに。


3時間走りに行く暇があれば、どこか少し遠くの公園に車で行って家族と遊べれたのに。


レースに参加するとき、一緒に連れて行けばよかった。


そしたら家族と一緒に僕の応援ができたのに。


今更言っても全ては遅いことだ。




僕は今走ることに罪悪感を抱いている。


今日も走ってる時に泣いたんだ。


『なんで今走ってるこの道をお前たちと散歩してやらなかったんだ!』


『自分ばかり自由に走って最低だな。』


『お前たちと来たらどれだけ喜んで遊んだだろうか。』


『この走ることをしなければ、お前たちは死ななかったんじゃないか。』


自己満足のために、自分のためだけに、自分だけ外に自由に出て。


僕はお前たちの事を何も考えてなかったんだな。


最低の親だ。




お前たちが死んでから本当に考えさせられた。


1番は、お前たちに対しての愛情不足。


これは本当に痛感させられた。


愛情がちゃんとあればこんなことには絶対ならなかった。


本当にごめんなさい。



そして、お前たちの「死」はなんだったのかと考えた。


家族との時間を、絆を大事にしないといけないってことだと思った。


お前たちに対しても頭ごなしに怒ってばかりだったが、娘たちに対してもそうだった。


その過ちに気付かされた。


結局愛情が足りてなかったんだ。


僕には愛情という感情が人より薄いと思う。


薄いというより、わからなかったというべきかな。


本当の愛情とは何なのかを気付かされた。


家族を養っていくには当然お金が必要になる。


けど、お金を稼いだからなんだ?


手元にお金を貯め込む事がいいのか?


それが家族との時間を犠牲にしてまですべきことなのか?


手元に必要なお金以上のものを望むより、家族との絆を増やす事を望むべきだ。


走ることはやめないと思うけど、走ることで犠牲にしていたお前たちとの時間をこれからは家族にあてる。


走りたければ朝早く走るか、娘たちに会えない昼の休憩時間に走ることにする。


毎日暇さへあればやっていたスマホのゲームもやめる。


そんなことやってる暇があるなら、子どもとの時間を少しでも確保した方が絶対に良い。





お前たちが死んで、子どもたちも凄く悲しんでる。


あの子たちは全く悪くない。


だから、夢に出て遊んであげてな。


絶対喜ぶから。


子どもたちに抱っこされるのを嫌がってたけど、抱っこされてな。


絶対喜ぶから。






お前たちの死は絶対無駄にはしたくない、させない。


こんなことしても今更だけど、公園に遊びに行く時はお前たちの写真も持っていくからな。


ありがとうって言葉を使うことにためらいが出るくらいお前たちには最低な事しかしてこなかった。


ハルソラ、本当にごめんな。


ごめんな。


ごめんな。


ごめんな。


けど、僕たちに出逢ってくれて、大事な事を気付かせてくれて、愛情を教えてくれて


ありがとう。


本当にありがとう。


心からありがとう。





お前たちが今どう思ってるかわからない。


もしかしたら憎んでるかもしれない。


もしかしたらもうそばにいないかもしれない。


けど、僕たちはお前たちのことは一生忘れない。






3月9日の夜中、全く寝れず、布団に入っては横で寝ているハルソラを眺めていた。


今すぐにでも起きてくるんじゃないかと思えた。


元気に尻尾を振って飛びついてくるんじゃないかと思えた。


けど、そんなことはなかった。


ふと気付いた。


なんか外が明るいな。


月が満月じゃないけど綺麗に見えた。


桜島、錦江湾、全部綺麗に見えた。


実家の犬が死んだ時も、恩師が亡くなった時もそうだった。




3月10日、鹿児島の3月では珍しく雪が降った。


凄く寒い日だった。


けど、寒さなんて感じなかった。


心を引き裂かれ、哀しみに打ちひしがれていた。


突然の別れは本当に辛かった。


僕の服の上で寝る事が好きだったお前たちに僕の服をかけ、お別れのキスをし、最後にお前たちの匂いを嗅いで別れた。


『ごめんな』


そんな言葉で別れるのはお前たちも嫌だと思って


『ありがとうな』


これが最後の会話になった。





ハルソラ、次会う時は目一杯遊ぼうな。


どれくらい先になるかわからないけど、遊びながら待っててな。


ハルソラ、もしかしたら僕は歳をとりすぎてわからないかもしれない。


けど、絶対見つけてくれよ。


僕もお前たちを探すからな。


いつかまた出会える日を楽しみにしてるから。



また会おうな、その日まで、さよなら。



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ここからは4月25日に書き始める。


二匹が死んだ悲しみが癒えることはない。


しかし、気持ちは少し落ち着いた。


家のドアを開けると二匹が吠えてくる感覚がまだ忘れられない。


これがまだ慣れない感覚で、悲しくなる瞬間でもある。


二匹が死んでからまともに走れなくなって、かなり体力が落ちた。


それは二匹のせいではない。


僕の気持ちの問題だ。


しかし、走ることはやめていないし、やめようと思わなくなった。


変わったことは、家族の時間を犠牲にしてまで走らなくなった。


家族を本当の意味で大事にするようになった。


家族以上に大事なことはない。


自分より大事なものは家族だ。


まさかそんなことを僕が思うようになるとは思いもしなかった。


仕事なんてなんとかなる。


走ることなんて別に走らなくてもいいんだ。


何よりも家族を愛することは尊い。




明日は二匹の49日。 


月日が過ぎるのは本当に早い。


もうそんなに経ったのか。



今伝えたいことを書く。


このブログを見た愛犬家の皆さん、今すぐ愛犬を抱きしめてください。


その温もりも、ふれあいも、会話も、匂いも生きているからこそ感じれるもの。


家族として生命が続く限り大事に共に生きて。


忘れることの出来ない思い出を一生抱きしめて僕は生きていく。



ハルとソラが残してくれた掛け替えのない気持ちと、思いをしっかりと心に刻み明日は二匹の供養に行こうと思う。